『知的障害』で障害基礎年金2級(年額 約78万円)を受給できた事例
病名 | 知的障害 |
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決定内容 | 障害基礎年金 2 級 |
年金額 | 年額 約78万円 |
知的障害の請求の場合、出生日から病歴・受診状況等申立書を作成するなど、少しイレギュラーな対応を求められます。二十歳到達と共に障害年金請求をされるケースが一般的であり、前もって請求に向けた準備を行っていくことが大切です。
ご状況
医師からは出生前の画像検査より「受精卵が正常ではないので、産むのは止めた方が良い」と言われていたそうです。それでも、両親は子供が欲しかったため、出産する選択を行いました。幼少期から発する言葉に違和感を感じたり、怒りっぽい様子も垣間見られました。しかし、両親は我が子の障害を認めたくなく、その後も長く病院を受診することはありませんでした。
30歳手前にして、就労継続支援A型事業所で働くため療育手帳の取得を進められ、初めて精神科を受診。治療法もないため、以後は通院もしてみえないとのことです。事業所では他人と話をすることもなく、感情の起伏もない、帰宅後や休日もテレビゲームに長く興じるなど、精神年齢は10歳との診断がなされた模様です。
一人では何もできず、食べ物も上手く口に運べないなど、何もかも家族がサポートしないとできないとのことで、子供の将来を不安視したお父様のご依頼を賜りました。
サポート内容
ホームページのお問い合わせより、お父様からご相談を頂きました。
知的障害を抱え、30歳手前まで受診がないという珍しいケースでしたが、初診日が新しく、通った病院も少ないため、比較的スムーズに年金請求を行えました。しかし、病歴・就労状況等申立書は出生日から作成が必要なため、そのヒアリングにはかなりの時間を掛けて詳細な状況まで作成しましたし、請求日現在は就労してみえるとのことですので、就労状況等につきましても、勤務先に状況の証明書類を作成して頂くなど、細心の注意を払い障害年金請求に望みました。
結果
無事に障害基礎年金2級が支給決定となりました。