『双極性障害』で障害厚生年金3級(年額 約58万円)を受給できた事例
病名 | 双極性障害 |
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決定内容 | 障害厚生年金3級 |
年金額 | 年額 約58万円 |
双極性障害では躁とうつの周期を繰り返しますが、障害年金制度では躁の症状については思ったほど評価されません。そのため、うつの状態がどの程度なのかといったポイントに重きを置き、請求手続きを進めていきましょう。
ご状況
サービス業に勤めておられましたが、1日の拘束時間は長く休みもなく、お客様からの冷たいクレームに心痛む毎日を送られていたとのことです。そんな中、家庭のことでも悩むようになり、次第と精神的に落ち込むようになられました。近くの精神科を受診したところ躁うつ病との診断があり、薬の服用を開始。その後も仕事は続けていたものの職場からの配慮で裏方に回り、勤務時間も1日2~3時間の短時間勤務にしてもらったそうです。しかし病状は悪化していき退職せざるを得ず、その後は自宅に引きこもる日々が続くこととなりました。転居に伴い病院を変わられましたが、新しい医師からは減薬を薦められており、減薬したことで不眠・めまい・吐き気・倦怠感・喪失感の諸症状も出るようになっているそうです。
現在も通院時以外は全て自宅で過ごしており、貯金もないため家族から病院代を捻出してもらっているとのことです。今後も継続して仕事に就くことは難しい精神状態にあり、将来的な不安からも症状の改善は望めないご状況でした。
サポート内容
ホームページのお問い合わせより、ご相談を頂きました。
双極性障害とのことですがお話をお聞きするに、躁の時期はあまり見られず、うつの期間が長い印象を受けました。そのため、基本的には病歴・就労状況等申立書の内容についてもうつの事項について細かく記載するよう心掛けました。
双極性障害でありましても、躁よりうつの症状が重い様な方(Ⅱ型)につきましては、うつの症状を主体としてその状態であったり周りから受けている支援の内容といったものを、説明していくことが審査では有効になってくると考えます。
結果
無事に障害厚生年金3級が支給決定となりました。