『高次脳機能障害』で障害厚生年金2級(年額 約116万円)を受給できた事例
病名 | 高次脳機能障害 |
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決定内容 | 障害厚生年金 2 級 |
年金額 | 年額 約116万円 |
高次脳機能障害では主に、注意力が保てない、記憶を脳に留めておけない、感情をコントロールできないといった症状がございます。概して「記憶力の低下」がひとつの評価ポイントとなってまいります。
ご状況
勤務中に工場内の踊り場から転倒し、階段から転げ落ちて頭部を負傷されました。救急搬送されましたが2週間ほど寝たきり状態が続いたとのことです。その後はリハビリに励むものの記憶力に問題が残り、しばらくは自宅にて静養されていましたが、会社からの出勤催促により復職。医師からは「疲労やストレスが溜まるとてんかんを引き起こす可能性があるので仕事をセーブするように」と注意もありました。頑張ってみたものの仕事が続けられなくなり退職。退職時には会社側からあれこれご本人様の欠点等を延々と言われ、精神的にひどく困憊されました。その後は、自宅で過ごす時間が多くなり自室に引きこもる生活となりました。
現在では記憶障害が強くあり、注意力も衰えてしまっているご状態にあられるそうです。また、二次障害的に気分障害の症状も散見されるとのことで、仕事もできない状況にございました。
サポート内容
弊所開催の障害年金セミナーへの参加がきっかけで、ご依頼を頂きました。
今回の傷病の原因は会社での事故とのことで労災が適用となっております。そのため、障害年金請求では「第三者行為事故状況届」という書類を作成するとともに共に、労災から受け取られた補償金であったり、会社側や保険会社から受け取られた賠償金といったものがあれば、それらを証明できる書類も添付する必要がございます。そのため、手続きに時間を要することとなり、途中で投げ出したくもなってしまいますが、ひとつずつ着実に資料を集めていくことで年金請求手続きは確実に前進致します。
第三者行為が原因による傷病では、上記の通り手続きが難航するケースが多々ございます。ご自身での手続きが難しい様な場合には、専門家に依頼するということも選択のひとつとしてご検討下さい。
結果
無事に障害厚生年金2級が支給決定となりました。